建築の考え方
d.n.a. は、住宅建築・一般建築・環境計画・まちづくり・リフォームなど空間をデザインする一級建築士事務所です。
いろいろな種類の建築を設計していますが、リフォームからまちづくりまで、すべての目的は共通して、
そこにくらすひとが幸せになることだと思います。
- 1. 大地と沈黙
- 平面計画(プランニング)は、利用者が立つ確固たる居場所
(それは私たちが暮らす拠りどころとしての大地のようなものかもしれません)をつくることです。
断面計画(空間のボリューム、光の入り方、材料などを考えることも含まれます)は、
空間の在り方を決めることです。
利用者はその空間の中に各自の物語をつむぎます。
もの語りが始まるまで、空間はできるだけ沈黙していた方がよいと思います。
(雑音の中ではなかなか語りが始められません)
そして語りが始まったら適切なところで相づちを打ち、驚き、喜び、
話のつづきが楽しみでしょうがないように目を輝かせる、
そんな空間をつくることができたならと思います。
(とても大切なことですが、このような隠喩、たとえ話でしか説明できないことをお許しください)
- 2. 多様な専門分野の統合
- 建築をつくるには、意匠・構造・設備の専門知識は当然ですが、他にも複雑化する法規、
エネルギー、経済、社会、心理など人間に関するすべての分野にかかわっています。
それらを偏りなく総合的にまとめあげることが私たちの役割です。
- 3. 未来への責任
- 建築が完成してから取り壊されるまで、長い年月がかかります。
当初の関係者がすべていなくなっても建築はその場にあるかもしれません。
その時にもちゃんと責任を果たしたいと私たちは考えて、今、眼の前の仕事をしています。