彫刻家砂澤ビッキの記念館です。ビッキが最晩年暮らしたアトリエ(昭和初期築の小学校跡)を改修しました。手がかりは、ビッキの残した言葉や、小学校時代の記憶しかありません。(廊下を走る子供たち、名札、校長先生の家のストーブ・・・)その痕跡に敬意をはらい、デザインに置き換えていきました。施工の途中で大事な展示物が無くなったり出てきたり、私自身の記憶に深く刻まれた仕事でした。(おそらくビッキの魂がプロジェクトに参加して、いたずらをしていたとしか思えません)